文を敲く

読書記録とその他雑記。

自由、自由、自由 - 「モバイルハウス 三万円で家をつくる」

私は以前から「自分で立てる家」というものに興味があってその種の本を何冊か読んでいる。そのため本書で紹介されている家を建てるための集め方などは概ね予想通りのものであったが、「多摩川文明」などの個々のエピソードが面白いため興味深く読み進めることが出来た。

著者は自由な家を求めて果敢に行動する。そして自分で建てた家が出来た途端に東日本大震災に遭うが、それを契機に例の「独立国家」の誕生へとつながっていくのだ。著者は21世紀のピルグリム・ファーザーズといってもよいのではないか*1

*1:史実通りだと後に先住民と対立することになってしまうが平穏に解決されるものと信じたい