関門か登竜門 -「哲学入門」(戸田山和久)
- 作者: 戸田山和久
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/03/05
- メディア: 新書
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しかし本書はソクラテスもニーチェも登場しない(カントはちょっとだけ登場する)。哲学史をすっ飛ばしていきなり本題に踏み込むため、哲学についての知識がほぼ白紙の状態だと最後まで読み通すのは難しい。「ソフィーの世界」か他の哲学入門をあらかじめ読んでおくべきである。本書は「入門」と銘打たれてはいるが、人によっては関門か登竜門のように思えるだろう。