文を敲く

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ネットでも読めるが - 「一握の砂」

一握の砂 (朝日文庫)

一握の砂 (朝日文庫)

既に著作権の保護期間は満了しているため青空文庫でも「一握の砂」は読むことが出来る。ではなぜわざわざ本を購入したのか。手元に置いておきたかったからだ。またこの朝日文庫版は初版の体裁を守っているため、ひとつの作品としてのリズム感も楽しむことが出来る。

一度でも我に頭下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと

何気ない日常を詠った点では「サラダ記念日」と似ているが、「一握の砂」は起伏が激しいと感じた。それにしても「一握の砂」に影響を受けた人は一体どれだけいるのだろう。私は読了後、早速啄木風のうたを詠んだのだった。