導入から成長まで - 「成功はゴミ箱の中に」

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

マクドナルドを一代でグローバル企業へと成長させたレイ・クロックの自伝である（マクドナルドの創業者はマクドナルド兄弟なので要注意）。マクドナルドの経営に携わり始めたのが50代初めと遅咲きの成功者であったというのは興味深い。あくまでもレイ・クロックの自伝なのでマクドナルド以前の話も多いが内容は示唆に富む。起業したいなら必読だ。

なお本書の内容は製品ライフサイクルにおける「導入期」と「成長期」の話が多くを占めるため、現在急成長を終えて「成熟期」へと移行しつつある現在のマクドナルドにそのまま当てはめることは出来ない。

閑話休題。マクドナルドのメニュー価格変動の激しさは凄まじい。1985年には230円で販売されていたハンバーガーが59円にまで下落し、2014年4月には100円となる予定だ。加えて地域によってもクーポンの有無によっても価格差がある。一時期メニュー表を無くして問題になったが、いっそのこと高級すし店に倣って時価表示を採用しモスバーガー以上の高級化を図ってみるのも悪くないだろう。