文を敲く

読書記録とその他雑記。2018年11月に「はてなダイアリー」から移転してきました。

危惧 - 「「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい」

ヨーロッパの主要国では死刑が廃止されて久しいが、日本では今でも死刑への支持が高い。そのため死刑廃止論者として知られる著者には事あるごとに罵詈雑言がネットや手紙などを通じて届く。何とも空しいものを感じる。

本書は正義に名を借りた罵詈雑言が渦巻く日本社会を考察したエッセイ集だ。短い文書の集積なので読みやすいが、立ち止まって考えざるを得ない内容が多いが、本書のメッセージが届いて欲しい人にはなかなか届かないのが残念だ。