文を敲く

読書記録とその他雑記。

ボリュームのあるエッセイ -「アジア全方位」

アジア全方位 papers 1990-2013

アジア全方位 papers 1990-2013

アジア各国での滞在記や映画批評、その他雑文が収められた本である。見た目には分厚いが文章自体は読みやすい。一言にアジアと言っても各国各地域でそれぞれ違いがあり共通点があることがよく分かる。

また著者が日本語教師として早い時期から訪れていた韓国についての記述が多い。軍事政権時代の韓国の様相など興味深く新鮮だった。下品な言動が目立つ嫌韓もまた韓国についての知ったかぶりがひとつの原因と思うが、私はその解決のすべを見つけることが出来ずにいる。