文を敲く

読書記録とその他雑記。2018年11月に「はてなダイアリー」から移転してきました。

攘夷 - 「雄気堂々」

雄気堂々〈上〉 (新潮文庫)

雄気堂々〈上〉 (新潮文庫)

雄気堂々 (下) (新潮文庫)

雄気堂々 (下) (新潮文庫)

渋沢栄一尊皇攘夷の志士となるが攘夷を断念して徳川慶喜の配下に入り欧州への留学随行に任じられ、帰国後は明治政府の役人になったかと思えば辞任して次々と企業を創設し日本資本主義の父となる。何ともめまぐるしい人生を送っていることが本書を読むとよく分かる。大倉喜八郎浅野総一郎など同時代に活躍した実業家の姿も興味深い。渋沢栄一の生涯は複雑だが、最終的には「攘夷」に成功したのだと感じた。私益よりも公益を重視した生き方で人望があったからこそ成功したのだろう。