2013-12-16 攘夷 - 「雄気堂々」 読書 雄気堂々〈上〉 (新潮文庫)作者: 城山三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1976/05/30メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 24回この商品を含むブログ (32件) を見る雄気堂々 (下) (新潮文庫)作者: 城山三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1976/05/30メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 17回この商品を含むブログ (28件) を見る渋沢栄一は尊皇攘夷の志士となるが攘夷を断念して徳川慶喜の配下に入り欧州への留学随行に任じられ、帰国後は明治政府の役人になったかと思えば辞任して次々と企業を創設し日本資本主義の父となる。何ともめまぐるしい人生を送っていることが本書を読むとよく分かる。大倉喜八郎や浅野総一郎など同時代に活躍した実業家の姿も興味深い。渋沢栄一の生涯は複雑だが、最終的には「攘夷」に成功したのだと感じた。私益よりも公益を重視した生き方で人望があったからこそ成功したのだろう。