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読書記録とその他雑記。

偏り - 「悪名の棺 笹川良一伝」

悪名の棺―笹川良一伝

悪名の棺―笹川良一伝

笹川良一の伝記らしきものである。ただし伝記としては物足りない。

まずフィクサーとしてどのように政治に影響を与えてきたのかといったことがろくに書かれていないことだ。女性関係ばかりが子細に記述されているが、果たして笹川良一が「好色」であることを前面に出して再評価につながるのか疑問だ。買わずに飛ばし読みして正解だった。

幻冬舎の出版物はほかにも自称文芸評論家による「約束の日 安倍晋三試論」というヨイショ本などアレな本が少なくない。やはり売れるからだろうか。