文を敲く

読書記録とその他雑記。2018年11月に「はてなダイアリー」から移転してきました。

初音ミクについての雑感

初音ミクを「アイドル」として考えるといろいろ面白い。「楽器」と捉える向きもあるがCM出演やタイアップもこなしているのでどちらかといえば「アイドル」としての要素が強いと思う。

トイレに行かないアイドル

80年代頃のアイドルは「トイレに行かない」とまことしやかに囁かれていた。しかし現実に入っていただろう。だが初音ミクは「トイレに行く必要が無いアイドル」だ。もちろん探せばトイレへと急ぐ初音ミクのイラストもあるだろう。結婚することもなければゴシップで騒がれることもない。「桃色吐息」やら「恋におちて」のような世界観とは異なる世界の住民なのだ。

歳をとらないアイドル

センチメンタル・ジャーニーという曲がある。「伊代はまだ 16だから」というアイドルの氏名と年齢を織り込んだ特異な曲だ。生身のアイドルは歳を重ね、いつしか引退もしくはフェードアウトする。一方、初音ミクはいつまでも16のままである。オバサンになることは決してない。「私がオバさんになっても」という仮定は無意味なのだ。そしてビルドゥングスロマンとも無縁だ。サザエさん時空の住民なのである。