文を敲く

読書記録とその他雑記。

2020年を予測する

大胆不敵にも2020年の社会を予測してみたい。細部は外れるだろうが方向性にはまあまあ自信がある。

評価の可視化

現時点でもアマゾンや食べログアットコスメヤフオクなど様々なウェブサイトで絶えずネット上で評価が行われているが、この評価が現在のモノやサービスだけではなく、ヒトにまで広がると思われる。既にヤフオクなどの個人間取引では絶えず評価が行われているが、これが商取引から全般へと広がるのだ。

「Aさんは性格3.5 知力3 仕事力4 コミュ力3 人間力3」といった具合に項目別に簡単に評価が出来るSNSかアプリが登場し、リクルートあたりが「手軽な他己分析ツール」として普及を促していく。スマートグラスは顔認証機能がついて「ドラゴンボール」に登場するスカウターみたいになるだろう。胡散臭い人間が即座に分かるというメリットはあるが、いじめやパワハラの新たな手段になる可能性は十二分にあり得る。

評価経済社会と言えば聞こえがいいかもしれないが、要は可視化された相互監視社会である。見えないのも気持ちが悪いが、見えてもまた気持ち悪い。

(追記)「同年代の平均年収って? あなたの市場価値教えます」という広告を見かけた。これは「肉屋による豚の格付け」だ。評価経済の典型例ではあるが相互監視とは異なる。今後は「豚による豚の格付け」が進展していくとみられる。

出生数90万人台

2013年の日本の出生数は103万1千人でここ百年で最少だった。出生数は年々減少傾向にあり、2010年代のうちに出生数は100万人を割ることになるだろう(そして新聞は「出生数6ケタの衝撃」といった特集を出すはず)。移民政策などが行われず子育て政策の現状維持が続いたなら2020年の出生数は95万人前後になるだろう。(2014年1月最終更新)