文を敲く

読書記録とその他雑記。2018年11月に「はてなダイアリー」から移転してきました。

恋の芽生え - 「三四郎」

三四郎 (新潮文庫)

三四郎 (新潮文庫)

端的に言えば「熊本出身の学生小川三四郎恋物語」である。とはいえ趣向を凝らしたプロットがあるわけでもないため単調である。現時点の私には作品の面白さを満喫できる余裕が無かった。大学生の間かそれ以前に読んでおけばよかったと思う。

柄谷行人の解説によればこれは19世紀的な小説から逸脱した作品であり、雰囲気を楽しむものであるらしい。大学を舞台に適度に衒学的で変わり者が次々に登場するので森見登美彦の小説が好きな人なら雰囲気が似ているので楽しめるかもしれない。