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読書記録とその他雑記。

古風 - 「香水―ある人殺しの物語」

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

「ペナック先生の愉快な読書法」で紹介されていておもしろそうだったので読んでみた。一言で説明すれば本書は「臭い」を持たない主人公が究極の臭いを持つ香水を追い求める物語だ。物語の書き方は情景描写が念入りで古風だがオチもしっかり練り込まれていて面白い。完成度の高い伝奇小説だと思う。