文を敲く

読書記録とその他雑記。

ハッピーエンド - 「ミッキーマウスの憂鬱」

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

もっと破滅的な幕切れかと思っていたが、ディズニーの長編映画的な大団円にまとまっていた。もう少し脚色すればたちまちディズニーランド物感動エピソードの出来上がりといったところだろう。憂鬱さはどこにもない。やはりミッキーマウスアメリカの天皇であるからバッドエンドにはできないのかもしれない。

アマゾンのレビューをみていたら「踊る大捜査線」の模倣だとの指摘を見つけた。言われてみればその通りだが気が付かなかった。自分自身の鈍さを思い知らされてしまう。