文を敲く

読書記録とその他雑記。

テーマの反復 - 「普通をだれも教えてくれない」

新編 普通をだれも教えてくれない (ちくま学芸文庫)

新編 普通をだれも教えてくれない (ちくま学芸文庫)

新聞や雑誌などに寄稿した文章を集めたエッセイ集である。そのため同じテーマが何度も何度も繰り返し登場するため、人によっては「またか」と思うかもしれない。「電話嫌い」についての一連のエッセイは興味深かった。私もどちらかと言えば電話は嫌いだ。私の電話嫌いについて説明する際にはこの本を紹介した方が手っ取り早いかもしれない。

内容は1990年代の時事問題が中心だが、あまり古びていない。問題自体が現在も解決されていないからなのだろう。