文を敲く

読書記録とその他雑記。

松下新能源株式会社についてのメモ

照明のリモコンに付属していたテスト用電池のメーカー名が「松下新能源株式会社」、所在地が「日本大阪府守口市松下町1番1号」となっていた。「パナソニックエナジー株式会社」の中国語訳とみられる。

どうやら日本語社名を省略して中国語社名と英語社名を表記することにしたようだ。日本国内ではほとんど見聞きする機会も減った「松下」と中国語の「新能源*1と日本語の「株式会社」が入り混じっていて、ちょっぴりwonderだ。

「松下」ブランドが健在の中国におけるマーケティング上の都合でこのような表記になったのかもしれないが、社内政治での綱引きの結果のようにも感じられる。

*1:能源は和訳すると「新エネルギー」なので意訳している

タネ本 - 「中世への旅 騎士と城」

ツイッターで話題沸騰だった本。見かけたときには品切れ状態だったため、図書館の蔵書(Uブックスではない単行本版)を借りて読むこととした。話題沸騰時に見かけた書評通り、中世を舞台にしたファンタジーを書きたい場合には手元に置いておきたい内容であった。

淡々と中世の騎士の生活事情が綴られている。宮崎市定科挙―中国の試験地獄」のような読後感はあった。

類似性 -「かがみの孤城」

文庫本ながら意外と字が大きくサクサクと読めたので上下巻で1時間程度にて読了。

本書に仕掛けられたトリックは割合他愛もない部類ではあるが、やや無理があるような気もしないでもないので「そうはならんやろ」と思ってしまった。またそのトリックは「君の名は」と 「ぼくは明日、昨日の君とデートする」あたりから着想したのではないか。ある種の類似性があるのだ。